ワイヤーカットでPCD多結晶焼結ダイヤモンドの加工をしているとき、加工条件は同じなのになぜか加工が安定しない、同じ仕上げ面にならないなどのトラブルが発生することがありました。
原因を探っていき以下の点を気をつけると加工が安定するようになったので、覚え書きとして書き留めておきたいと思います。
ダイヤの切り出し工程
切削工具のダイヤを使う場所で油仕様と水仕様のワイヤーカットを使い分けダイヤのバインダー材(コバルト)の流出を防ぎ、出来るだけ線形の太いワイヤーを使って加工速度を上げて生産性も落とさないようにする。
ロー付け工程
熱によるPCDの材質の劣化を起こさないようにするにはロウ付けで融点の低いロウ材を使いPCDの黒鉛化が始まる700℃にならないように温度管理をして作業をする。
ワイヤーカット仕上げ工程
ワイヤーカットの仕上げ工程では安定して加工出来ている状態のときの加工条件を記録しておき、加工条件をむやみにいじらない、加工が安定しないのはPCDのロウ付けの熱による黒鉛化で通電性の低下が原因であるためロウ付け工程から作業の見直しを行う。
各工程での都合もあるためなかなか思うようにはなりませんが、できるだけ理想的な方法に近づけるようにできれば加工時間の短縮と仕上がり面の安定につながると思います。
